ゆるふわ黒魔術

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「ドミノ・ピザ」クリスマス受注パンク騒動は、怒鳴りつけるクレーマーだけ悪者にして終わっていい問題じゃない話

 

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はてブロの更新が止まってたところ、ちょうど書きたくなる話題が。


そこそこ昔の職歴と人脈上、割とデリバリー業界の裏側を知っていたりするので、話題になったついでに書き殴っておきたいと思います。

 

 

 

togetter.com

 

 


話を簡潔にまとめるとすると、

 

・クリスマスイヴのドミノ・ピザに客が殺到。
・時間指定で予約していたのに予約した時間に受け取れない客。

 

・店頭に受取の客が長蛇の列。
・あまりの人の多さに警察が来るなどの騒ぎに。

 

・スタッフに怒鳴り散らす客。
・当然ながらデリバリーも遅延。

 

・現場スタッフ阿鼻叫喚。


・・・こんなところでしょうか。


この話題がネットでバズったおかげで、それはまぁ様々なコメントが寄せられまくっているわけであります。


その中で特に多いのが「現場にクレーム付けたってしょうがない、手間を取らせるだけ」「こんなにクレーマーが増えてしまった社会はクソ」「忙しいと分かってピザを頼むコイツらが悪い」などというもの。

 

確かに下っ端バイトを怒鳴り散らしたところで店舗状況が改善されるわけでもありませんし、その通りと言えばその通りなのですが、今回はそれだけで終わらせていい問題ではないと思います。

 

悪いのは従業員?怒鳴りつけるクレーマー

ブコメにも書きましたが、

 

【クリスマスの地獄絵図】ドミノピザ、予約注文がさばけず店舗は長蛇の列、数時間待ちの状況に…原因は予約システム? - Togetterまとめ

ピザ屋一番の繁忙期はクリスマス。現場を考えれば受注止めるなり相応の待ち時間を提示するのが筋で、運送と違って現場責任者あるいは上層部の判断でそれは可能。要は「儲け」を優先してクソ対応したのがこのざま

2016/12/25 03:45

 

というわけです。

 

特にドミノ・ピザ・・・といいますかドミノ・ピザ ジャパン」という会社は、プロモーションを打って広く宣伝したり、意表を突いて世間へのオモテ面を良く見せているその裏で、現場スタッフに無理を強いるフード宅配会社の筆頭格みたいな会社だと思ってもらってもいいんじゃないでしょうか。

 

「1枚無料キャンペーン」が原因?

今回の騒動では"1枚買ったらもう1枚無料"なんてキャンペーン始めるから…」というツッコミがよく散見されますが、ちょっと勘違いしている人が多いのですけど、これ、つい最近始まったサービスじゃないです。

 

前からやってます。

 

店頭お持ち帰り限定のサービスですが、今年やり始めて現場もまだ勝手が分からないようなサービスではないのです。

 

ところで。

 

よく考えれば分かりますが、そもそも宅配ピザがそこそこいい値段がする理由というのは「ボッタクリだから」「食材の値段が」云々というより、宅配の人件費が掛かってるからです。

 

分かりやすくシンプルに例えると、時給1100円のデリバリーバイトが、30分掛けてピザの配達に行って戻ってくるとなると、1件につき550円のデリバリー人件費が掛かります。

 

さらに、当然ながら店舗でピザをこねて焼くスタッフの人件費も掛かっているわけですから、例えば配達エリア内の一番遠い場所まで、「クーポン割でMサイズピザ1枚1600円」みたいな単価の低い注文を配達したら、残る利益はいくらか・・・と考えると、そこまでボッタクリ価格とは言えないはずだと思います。

 

ですから話を戻せば、宅配よりも店頭受け取りの方がピザが安くなるというのは、当然と言えば当然なわけで、「1枚買ったら1枚無料」キャンペーンは、その収益事情を「無料」という甘い言葉で誘うプロモーションに転換させた発想というわけです。

 

悪いのは圧倒的に企業上層部

というわけでして、今回の騒動における最大の"罪"「現場がパンクする事は自明のはずなのに受注をストップしなかった」責任者にあります。

 

サーバーが落ちたとかなんとかという話もありますが、それならそのトラブルが起きた事を予約者に電話なりで伝え、相談のうえ予約のキャンセルを促したりするのが筋というもの。

 

指示を受けて動くだけのバイトスタッフは何も悪くありませんし、むしろ「クリスマスは忙しいのは当たり前。耐えろ」というブラック思考な上層部の被害者と言えるでしょう。

 

基本的にピザ屋一番の繁忙期であるクリスマスにドンと稼げなければ、閑散期の経営が持たないというのは一定の理解を示したいところです。

 

しかし、現場が理不尽に怒鳴りつけられようと「稼げればいい」の姿勢で下に負担を押し付けるのは、世間に名を広める企業としては、この先伸びて欲しくはないところ。

 

今年はクリスマスと土日が丸被りしたので、いつもの繁忙期がより一層忙しくなったとはいえ、なぜ他のピザチェーン店が騒ぎにならず、ドミノだけ騒ぎになったのか

 

そこから見えてくるのは、各社の経営体質の違いなのではないでしょうか。

 

ドミノ・ピザの従業員の扱い

ちなみに宅配ピザチェーン店の従業員は、デリバリー業界の中でも高校生など若年層が占める割合が多く、特にドミノ・ピザに至っては、しっかりバイトのシフト拘束時間を取らせる割に、注文が入らないと見るやすぐにバイトに休憩を切らせて人件費を削減する事に余念がありません。

 

逆に多忙時には、バイトが休憩中であっても、注文が入れば「休憩を中断」させられる事も珍しくない。

 

バイト応募にくるのがまだ社会をろくに知らない若年層ばかりだからと、使い捨てのように従業員を扱う節が散見されるのが、ドミノ・ピザ ジャパンというわけであります。

 

※もちろん店舗によって待遇はまちまちではあるのでしょうが

 

 まとめ

ドミノが日本で初めて展開した宅配ピザチェーン店であるためか、常にトップを走りたいのか何なのかは知りもしません。

 

ともかく、話題作りしか能がない、現場に無理を強いるような、オモテ面だけ良い企業は、さっさと自身のビジネスモデルに欠陥がある事を認めて、改善に努めるか、さっさと潰れて頂くかしてもらうのが世のためではないかと思う日々であります。